書評・要約

【書評・要約】「20歳の自分に受けさせたい文章講義」書くのが苦手な人必見!

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今回は、古賀史健さんの「20歳の自分に受けさせたい文章講義」をご紹介したいと思います。

こんな方におすすめ

  • 文章を書こうとすると固まってしまう方
  • 自分の書きたいことをうまく文章化することが難しい方
  • 文章力を上げたい方

 

この本を読んでから、文章を書く意識が変わりました!

「20歳の自分に受けさせたい文章講義」の概要

著者 古賀史健
出版社 講談社
出版年月日 2012/1/25
ページ数  212ページ

本書が第1の目標に掲げているのが「話せるのに書けないを解決することだとと書いてあります。

「話すこと」と「書くことは」全く違うことであることをまず、認識しなければなりません。

認識することで「話せる」のになぜ「書けないのか」の本書に書かれている答えが腑に落ちると思います。

本書では、頭の中でぐるぐるしている書きたいことを、伝える言葉に翻訳する必要があると説いています。

文章が書けない人は大きく分けて、以下の2つに分けられるといいます。

  1. 文章を書くと固まってしまう
  2. 自分の気持ちをうまく文章にすることができない

1のほうは、まだ頭の中で「ぐるぐる」をうまく整理できていない状態。

2のほうは、頭の中の「ぐるぐる」を誤訳してしまっている状態。

本書でいう”翻訳”について少しはイメージできたでしょうか。

この翻訳をマスターする技術や方法、文章を書くにあたっての考え方などを本書で学ぶことができます。

20歳の自分に受けさせたい文章講義の要約

要約

文章を書けるようになるために必要なことを、以下の3つにまとめてみました。

  1. 文章はリズムで決まる
  2. 文章のおもしろさは構成から生まれる

文章はリズムで決まる

文章のリズムと聞くと、センテンスの切り方や句読点の打ち方、改行のタイミングをイメージする方が多いと思います。

しかし、本書では上記のような感覚的なものではなく、論理的展開で決まるといっています。

以下の文章を読んでみてください。

企業のリストラが進み、日本の終身雇用制度は崩壊した。能力主義の浸透は、若手にとっては大きなチャンスでもある。若い世代の前途は明るい。学生たちは自信をもって就職活動に励んでほしい。

これは、本書で「読みづらい文章」として紹介されていた例文です。

なぜ、読みづらいかというと「終身雇用制度の崩壊」は「能力主義の浸透」と全くつながっていないし、唐突に「自身のをもって就職活動に励んでほしい」と学生にメッセージを送っている点などがあります。

つまり、文自体がおかしいのではなく、文と文の「つなげ方」や「展開の仕方」がおかしいため、文章のリズムが悪く、読みづらくなっているのです。

では、どのようにして例文のような論理破綻を起こさず、論理的に展開できるようになれるのか。

答えは、「接続詞」にあるようです。

先ほどの例文には、接続詞が使われていません。

しかも、「企業のリストラが進み、日本の終身雇用制度は崩壊した」と「能力主義の浸透は、若手にとっては大きなチャンスでもある」をつなげる接続詞がないことに気づくと思います。

つまり、この2つの文章は全く別の話をしています。

そのため、読みづらく感じてしまったのです。

結論

接続詞を意識することで、文書の論理展開におかしなところがないかチェックし、文章のリズムをよくしよう!

文章のおもしろさは構成から生まれる

文体の妙、文章の個性、あるいは文章の面白さ。これらを決めているのは、ひとえに構成である。論理展開である。

本書でこのように明言されています。

文章の構成といったら、起承転結のことを思い出すと思いますが、ビジネス文書などの実務的な文章の場合、”転”は必要ないようです。

”転”は、ストーリー仕立ての文章において重要になってくるからです。

そのため、本書の構成とは、「序論・本論・結論」のことを指しています。

本書では、ドラマのカメラワークに注目して「序論・本論・結論」をわかりやすく説明されています。

そして論理展開をしていくためには、自らの主張を確かな理由で裏打ちさせる必要があります。

読者は、文章を読むとき必ず「この人は何が言いたいのか」と考えながら読んでいます。そのため、書き手は文書を書くとき、「結局なにが言いたいのか」という問いに1言で答えられないといけません。

しかし、ここで注意したいのが、主張と理由のみで文章を構成すると詰めの甘い文章になってしまいます。

結論

文章の中の”主張” ”理由” ”事実” を意識し、連動させ、論理的な文章を書く!

読者の椅子に座る

ありとあらゆる文書の先には必ず”読者”がいます。

読者に「どう読まれるのか?」「どう読ませるか?」を考えなければうまく文章を書けないといいます。

ただ単に読者の立場で考えるのではなく、読者と同じ椅子に座ることが重要になってきます。

しかし、本当の意味で椅子に座れるのは2人だけしかいないようです。

①10年前の自分

②特定の”あの人”

①10年前の自分

人はだれしも、あの時この知識があればとかあの時知っていたらと思ったことがあると思います。

その時の自分に向けて伝えたいことを文章化すると、言葉の強度が違います。

自分が悩んだことは、今誰かが自分と同じ問題で悩んでいます。

悩んでいた昔の自分の椅子に座るということは、今「見知らぬだれか」の椅子に座るということでもあるのです。

②特定の”あの人”

読者の身になって書くとなると、老若男女さまざまな読者がいます。

さまざまな人がいるため、対象読者を絞り切れず、「多数派」に向けて文章を書こうとしてしまいます。

「多数派」を意識して書いてしまうと、言葉のベクトルがぼやけ、本当に伝えたいことが伝えられなくなります。

”みんな”から喜ばれようとするほど、誰かからも喜ばれない文章になるのだ。

そのため、特定の”あの人”の椅子にすわることで、言葉のベクトルが明確になり、伝わりやすくなります。

結論

  1. 昔の自分に伝えるつもりで、文章を書く。自分に伝わらないことなんて、他の人になんて伝わらない!
  2. 特定の人に書く。そうすると真のある文章が書け、多くの人に伝わる!

まとめ

本書をまとめると、細かなテクニックや具体的な文章の書き方は、他の文章系の本と比べると、それほど多く載っていませんでした。

しかし、文章書く際に意識して書くポイント、考え方が載っていて、本書の知識があってこそ、細かなテクニックが生きてくると思いました。

まずは、文章を書く土台を作るイメージです。

ぜひ、本書を読んでから、他の参考書を読んでみてください。

この本の内容を意識しているかどうかで、具体的なテクニックの吸収率もかわるじゃないかなと思います!

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